The Root Collective 技術とデザインの持つ希望の力

2013年、アメリカノースカロライナのデザイナー、べサニー・トランによって設立、グアテマラの伝統的な絣織のテキスタイルを利用し職人が手作りで作るシューズブランド。流行を越えて愛されるデザインのフラットシューズ。独特のニュアンスを持つラウンドトゥデザインのフェミニンさと大量生産品にはない手作りの風合いで唯一無二の存在感を放つ。貧困とギャングに溢れる街で小さなコミュニティのシュービジネスを先進国に受け入れられるモダンデザインと掛け合わせることでサポートしている。

人生を変えた旅

2009年援助隊としてグアテマラにいた友人を訪ねた経験がべサニーのその後の人生を大きく変えることになった。La Limonadaというグアテマラの中でも最も貧しく危険な地域、掘っ立て小屋が積み重なるスラム街、子供はおなかがすいて泣き、若者はドラッグやギャングへと落ちていく。はじめはダンスとセラピーを提供するボランティアとして滞在していたのがだが、徐々にべサニーの意識は変わっていった。スラムに生きるという逃げ場のない苦しみを知り、また一方で住人の勤勉な性質を知り、強く惹かれるものを感じた。何かを変える関りがしたい、このコミュニティの中でリーダーとしてのビジョンを持ち雇用を作ってビジネスを作っていける人々とパートナーシップを作って変えていく。

ビジネスパートナー オットーの夢

べサニーは、La Limonadaの住人で元ギャングメンバーのオットーと出会う。10歳の頃から靴作りを学んでいたオットーは、元ギャングの住人にトレーニングを与え雇用するスモールビジネスを作ることを夢見ていた。住所がLa Limonadaだとまず仕事に就けない、そしてギャングにどうしても関わってしまう、一度入ると抜けることは難しい、抜けようとしたものが殺されるのも珍しくないし逃げ場がなく自ら命を絶つ者もいる。しかしオットーは抜けた、そして熟練の靴作りの技術を持ち自分と同じ境遇の人間に新しい道を与えている。彼にとって靴はただのファッションではない、バイオレンスに対する平和的武装であり将来の希望だ。人生を変え、コミュニティを引き上げ、抜けだす道を見出せる、自らの力で。

べサニーにより先進国の消費者に受け入れられる普遍的でタイムレスなデザインが作られ、現地の女性団体によって手織りで作られるグアテマラの伝統的な絣織のテキスタイルを組み合わせ、現在は従業員もいるオットーの工房で作られるThe Root Collectiveのシューズ。

彼らの希望であるその靴は、独特のニュアンスを持つラウンドトゥデザインのフェミニンさと大量生産品にはない手作りの風合いで唯一無二の存在感を放ち、アメリカの消費者にしっかりと受け入れられ熱いファンを持つ。

オットーの体にはたくさんのタトゥーが入っている。一番最近に入ったのは、足の甲。

“Humility makes the man.” (謙虚さが男を作る。)

お金を使うということ、わたしたちの選択

べサニーは言う。

The Root Collectiveを通して、購入を通じた思いやりのカルチャーを作りたいと。わたしたちがお金を使うとき、それはどんな世界に住みたいのかを自ら選んでいるということだから。

The Root Collectiveの商品はこちらから↓画像をクリック。

(参照サイト)

http://darlingmagazine.org/root-collective-bringing-hope/

http://www.baltimoresun.com/business/bs-bz-root-collective-guatemalan-artisans-20150316-story.html

http://thestoryexchange.org/bethany-tran/

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